見えないディテール

好きな建築家、小川晋一さんの本。
『見えないディテール』

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小川氏に興味を持ったきっかけは彼の手がけた『36mHOUSE』という住宅。
10m×36mの建物の内と外に、「内部の庭」や「外部の部屋」が存在していて、なんというか内と外が曖昧になっている感じがなんともいい。

彼の設計する住宅は壁やフレームなど囲いとなる部分を最小限にしてシンプルに表現されています。
建築に限らずシンプルにするってすごいディテールが必要。「見えないディテール」にするために、余分な線が空間を荒らさないようにディテールを詰めるのでしょうが、だからといって高度な特殊技術を必要とする無茶な納まりではなく、新しい技術や素材をうまく取り入れています。

十数年表面上は何も変化していないようにみえても、「見えないデザイン」にするために水面下では確実に進化しています。

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私は設計に全然詳しくありませんが、空間には人の意思や感情、ものや情報の流れ、行動の交換、多様な視点を生みだす力を感じます。

ちなみにseuse studioの身体づくりのコンセプトは「less is more」。建築家Mies van der Roheの言葉で身体への考え方も構造も建築と通じることが沢山あります。

前職のファッション業界でも世界で統一したディテールを提供するというすごさと難しさ、面白さを感じさせてもらいました。当たり前ですが、どんな分野でも仕事にはその人そのものが表れますね。。。

トレーナー、治療家、建築家、哲学者、音楽家、靴職人...etcと自分が興味のある「人物」に共通するところを表わしたような一冊の本。
人も空間の一部。自分の考えるディテールを真摯に積み重ねていきたいです。そしてそんな空間を何気なく提供できる場をスタッフとともに創り続けたいですね。